today's piece



#449, 2010/06/13

DIRTY OLD TOWN / TOWNES VAN ZANDT (1996,USA)


ABSOLUTELY NOTHING

ダーティー・オード・タウンです。最初に聴いたのはポーグスのVer.でした。 ポーグスのそれはハモニカで始まります。 それから、イワン・マッコール、鈴木常吉、オクノ修のそれも聴きました。 そして、やっとタウンズのそれを聴く機会に恵まれました。 タウンズがダーティー・オード・タウンを唄ってると教えてくれたのは先の常吉さんです。 やっと、その収録アルバム"ABSOLUTELY NOTHING"を入手でき、ただただ、繰り返し聴く日々でした。 タウンズのそれはマンドリンで始まります。なんだ、この寂寥感、孤独感は!絶句であります。 タウンズが亡くなったのは1996年1月1日。亡くなる4〜5ヶ月前の録音のようです。 まだまだ、彼の唄を聴きたかった。本当に聴きたかった。

それでもって、常吉さんのダーティー・オード・タウンの歌詞を記載します。

灯りの消えた街角、
汚れた工場の壁
あの娘の肩に腕をまわした
ダーティー・オード・タウン
ダーティー・オード・タウン

春の風が埃を舞い上げ
埃の中に夢は広がり
雨を落として雲は流れた
ダーティー・オード・タウン
ダーティー・オード・タウン

夜汽車は闇を切り裂き
赤いランプが窓を覗く
汚れた擬足、黒い革靴
ダーティー・オード・タウン
ダーティー・オード・タウン

私のお腹の中に
宿った小さな命
束の間の夜よ呪われてあれ
ダーティー・オード・タウン
ダーティー・オード・タウン

いつか僕も、あの工場の壁を
いつか僕も、あの夜汽車の汽笛を
いつか僕も、きっと僕も
ダーティー・オード・タウン
ダーティー・オード・タウン




#448, 2010/05/09

SURFRIEND PENAS / CORNELIO REYNA (Late 60's??,MEXICO)


CORNELIO REYNA

After You で紹介されてましたコルネリオ・レイナです。 エル・スール・レコーズさんに入荷したのきっかけに手に取りました。ナイスなジャケットです。 いやぁ、素晴らしいですね。今春はとにかくよく聴きました、効きました。つんでれ、ほんでれ。 朗々と歌うわけでもなく、のぺーっとしたチカーノ音楽というのでしょうか、捨て曲なしで、どの曲を今日の一曲にしようかと迷って しまいますが、マリアッチなスタイルな後年の動画に魅了されて、SURFRIEND PENAS です。
コルネリオ・レイナを聴いててライのチャヴェス・ラヴィーンも改めて聴き、あぁ、いいアルバムだなぁと 感じ入っております。





コルネリオ・レイナにハマルきっかけとなった動画は↓




#447, 2010/04/18

I HEAR YOU MADAGASKAR / JACKIE MITTOO (1979?,JAMAICA)


THE MONEY MAKERS

ジャッキー・ミットゥのカナダ移住後のインスト・レゲなレア盤"THE MONEY MAKERS"がCD復刻されました。 ルーツ・レゲのベース・トラックに飄々としたミットゥのオルガンが鳴り響くのみなのですが、いやぁ素晴らしいです。 好きな人にはたまらないのではないかと思います。今年の十指入りは間違いないです。 全曲、良いのですが、タイトルにビビッと反応してしまった"I HEAR YOU MADAGASKAR"が今日の一曲です。 もわーっと霧が立ち込めたよなオルガンの音色に"JACKIE MITTOO IN LONDON"を思い出さずにはいられません。 焼酎片手に、軽くステップなぞ踏んで聴きよったら、さぞ気持ちよかでしょうね。 究極のレゲ・インスト。




#446, 2010/03/27

ALLA LAKE / BEMBEYA JAZZ NATIONAL (1970's,GUINEA)


SPECIAL RECUEIL-SOUVENIR DU BEMBEYA JAZZ NATIONAL SPECIAL RECUEIL-SOUVENIR DU BEMBEYA JAZZ NATIONAL

チャーリー・ギレット追悼です。 BBC LONDONで毎週土曜20:00-22:00に放送されていたチャーリー・ギレットDJの"SATURDAY NIGHT LONDON"をウェブ経由で聞けると知ったのが2001年頃。 当時はアーカイヴ・ストリーミングで後日聞けることもなく、生放送ストリーミングでしたから、日曜早朝にというか、深夜に起きて聞いていました。 チャーリーの番組を聞く前から、欧米のロックには魅力を感じなくなっていて、世界各地の音楽を摘み食い程度にアンテナにひっかかったものを聞いていたのですが、 このラジオ番組を聞きだしてスウィッチが入りました。彼のラジオを通して世界各地の音楽を聴く、ぐっと引き寄せてくれた引き鉄的な曲を思い出してみると、 やはりこれですね。
ベムベヤ・ジャズ・ナショナルのアラ・ラケです。 ホーンセクション、キラキラ・ギターとコンゴのバンド・アンサンブルにセクウ・ベンベヤのスライド・ギターが乗り込んでくる展開に打ちのめされました。 熱くなることなく淡々と歌われるヴォイスも相性抜群です。あてずっぽですが、ギニアにはアラ湖ってあるかな。冗談はさておき、私にとって世界各地の音楽を聴くに至った引鉄曲であることは間違いありません。

来週4/3(土)放送のウィークエンド・サンシャインはチャーリー・ギレット追悼特集とのことです。





#445, 2010/03/10

WHO'LL BE THE NEXT IN LINE / FRANCOISE HARDY (1968,FRANCE)


EN ANGLAIS

Francoise Hardy performs, "Who'll Be The Next In Line" by The Kinks.

#95で一度アップしているのですが、YouTubeを見つけたので再度です。 フランソワーズ・アルディがキンクスの「お次は誰ぁれ?」を演っております。 何度聴いても素晴らしいカバーです。 アルディのやる気なさげなアンニュイな歌とやる気満々のストリングスのコントラスト。 レイ・デイヴィスも本望なことでしょう(笑)。

全編カバー曲かつ英語で歌っている収録アルバム「青春時代」は未CD化のようです。 他にはティム・ハーディン、バディ・ホリー、意外なところではUK ニルヴァーナの曲等を演っています。 CD化して欲しいですね。





#444, 2010/02/28

哈恰恰 / 姚莉(Yao Lee) (Late 50's?,CHINA/HONG KONG)


上海歌謡倶楽部 第四集 開始香港

中華歌謡にはまっております。前回の張露(Chang Loo)に続き、同アルバムからは姚莉(Yao Lee)の哈恰恰(ハ・チャ・チャ)です。 なんとハワイアンです。姚莉のソプラノチックな声と相まって、はー・ちゃー・ちゃー♪というゆったりとしたリフレインがとても気持ちよいのです。 ハワイアン・カバー曲なのかと思いきや、姚莉の実兄・姚敏が作詞作曲だそうです。姚敏は服部良一の弟子でもあったとか。 福岡は二月終わりにして春のような陽気でして、発泡酒片手に楽しんでおります。

お○鹿な余談で恐縮ですが、たむけんの「ちゃー」はこの曲にヒントを得てなんてことはないですよねぇ(苦笑)。





#443, 2010/02/14

迎春花 / 張露(Chang Loo) (Late 50's?,CHINA/HONG KONG)


上海歌謡倶楽部 第四集 開始香港

本日はヴァレンタイン・デイですが、中華圏では春節(旧正月)です。 ということで、おめでたいので、チャン・ルーの「迎春花」。いい歌ですねぇ。





#442, 2010/01/26

BINTANG MALAM / SITI NURHALIZA (2008,MALAYSIA)


東方のともし火

昨年、各方面で話題になっていたシティ・ヌールハリザの「東方のともし火」が気になり、やっと年初に手に取り聴いております。 軽やかな歌声にぞっこんであります。昨年聴いていたら十指に入っていたと思います。 特に飛びついてしまったのがアルバム二曲目の「夜の星(BINTANG MALAM)」です。 軽やかなメロディ、歌声がありつつも音頭的雰囲気があって、懐かしくも楽しくうれしい一曲。 また、「オイ」って合いの手がいいです。「オイ」って云うとディスチャージ、クラスやG.B.H. の Oi!パンクを思い出してしまうのが 悲しい性ですが、こんな軽やかな「オイ」があったなんて目から鱗でした。





#441, 2010/01/17

I MUST BE IN A GOOD PLACE NOW / BOBBY CHARLES (1973,USA)


SMALL TOWN TALK

ボビー・チャールズが逝ってしまいました。あの名盤を85年頃でしょうか福岡はジューク・レコーズでリイシュー英シー・フォー・マイルズ盤で入手。 私にとってキンクスのマスウェル・ヒルビリーズと共にストーヴ・ミュージックでもあります。学生時代、暖房もないアパートで貪り聴いていたことを思い出します。 捨て曲なしの名盤ですが、あえて一曲。アイ・マスト・ビー・イナ・グッ・プレイス・ナウ。感謝!お世話になりました。ありがとう。REST IN PEACE.



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